2020.04.30 03:01読書とは窓同じような本を読むコミュニティに属していると、人がある本について語る言葉を聞いて、「そんなこと書いてあったっけな」と思うことがよく、ある。ちゃんと読めていないのかも知れないと思ったが、多分そういうことでは無いんだと思う。人は本を通して現れる自分自身を読んでいる。作家の皆さんには申し訳ない話ではあるが、人は読みたいようにしか読めない。どこにラインを引くのかも、どこを引用するのかも、読んだ個人の枠の中を出ない。だから読書会というのは面白く、他人がその人を通して読んだその本は、その人というフィルターを通して輝く。人が綴る文章もそうである。その人なりの味付けを施されて生み出される文章は、間違いなく唯一無二のものだ。自分もこんな風に文章にして世に問う、ということ...
2020.04.27 08:00ごめん、嘘ついてたわ。最近、コロナより別のものが怖い。それは人間だ。自粛しない人間は晒し上げても良い。苦しんでも構わない。全ては自己責任。幼稚な社会の暴力性が、「大衆」を「衆愚」に変える。「学校」という装置の教育が全国くまなく浸透した結果だろう。昔、朝礼で「はい、皆さんが静かになるまで4分58秒かかりました。」と言う先生が、いた。この風潮の終わった後で政治家はしれっと「はい、皆さんが自粛するまで2年と半年かかりました。」と言うかもしれない。連帯責任、という機能は考えてみると学校の中にしか無かった。社会に出たら責任を取るのは個人だ。怒りの対象を間違えるな、五輪を優先して初動を間違えたのは誰だ?自粛に必要な最低限の保障も渋って人民の「良心」だけで切り抜けようとしたのは誰だ?政府...
2020.04.13 23:03陰陽和合した先にあるものを知りたい分かっていながらも、ついつい損か得か、良いか悪いかで物事を判断してしまうことが、よくある。晴れると良くて、雨は悪いお金があると幸せで、貧乏は不幸病気になるのが悪いことで、健康は良いこと人間は、知らず知らずインプットされた価値観を定規に日々の瞬間を一つ一つジャッジしながら生きている。知らず踊らされ、強いられたその価値観が、資本主義を支える要であった。皆同じように良い暮らしがしたいと欲する。そこにつけ込むのが商業である。共用された「価値観」は個人の不足を追求し、傷つける。もっと欲しいと望むように。考えた末にそれを「然り」と飲み込むのは良い。でも無批判に嚥下し続けると、気付かぬうちに中毒になる。知らぬ間に心に掛けた色眼鏡を、外せないまでも自覚した方が、楽にな...
2020.04.12 22:1022冊目 鹿の王 上 生き残った者医療✖️疫病✖️陰謀5年前のベストセラーをこのタイミングで、読む。先日参加したZoom飲み会で、参加者の方が読んでいるというのを聞いて、買ったものの読まずに本棚に埋まっていたこの本を発掘した。
2020.04.11 06:03レジャード随想古き良き時代を体現したようなカラオケスナックが、北千住にある。名前を、レジャードという。集う場所、というような意味だそうだ。このスナックを知ったのは、吉満さんが開催した「本と酒」のイベント。チャージ代わりに本を一冊、あとは歌い放題、という不思議な空間で僕も気付けばステージ上で熱唱してしまっていた。その時の写真がこれ。目線が上向きなのはステージ正面の店の奥にもディスプレイがあるから。
2020.04.09 20:34生命殺生はしたくないから、私はベジタリアン!という人は植物の生命、菌の生命を冒涜している。植物だって命だ。味噌だって酵母の命。酒だって命。動いていないもの、見えないものにも生命はある。動物を殺すのはかわいそうだから、肉食をやめる。って考え方はなんか腑に落ちないんだよな。折角頂いた命を無駄にしないために、フードロスの無い世界を作る、の方がしっくりくる。屠殺は古来、被差別階級の仕事だった。関西にはまだそういう部落があると、ある人から聞いたことがある。死を扱う仕事は汚いものだって、誰が決めたんだろう。命って何だろう。死んだら終わりですか?生命を生命たらしめていたものは、どこに行ったのですか?そこに応えてくれる宗教って、それでもまだ気持ちの悪いものですか?令和にな...