35冊目 自分と調和する生き方

昨年の学びの総復習と、そのちょっと先を描く

この本、正直なところ前半は


「つまらんなぁ・・・」って読んでたんですよ。


それはね、前半の内容が自分が昨年気づき、学び、教わってきたことと全く一緒だったから。自分にとっては新鮮さがない、改めて読む意味がない、そういう感覚でした。


真理の確認作業は生産性がないし、分かってるなら身体化するよう先に進むべきだと。


でも、初めて知るなら新鮮だし、わかりやすいんだろうなとも思います。本って出会う順番も相当大事だったりするのでね。


と、前半をけなす一方、この本の後半はとても良かったのです。


なぜ、良いと感じたのか。それはたぶん、「これから自分は、こうしていきたい」という方向性へのヒントが書いてあったからだと思うのです。


人に合わせるのをやめる。外側に向けた意識を内側に戻す。自分の声に素直に行動する。


たぶん最初は身勝手に映るでしょう。人の眼を気にしてしまうでしょう。「なんとなく」選び出したその方向性に自信を持てないこともあるでしょう。


でもきっと、そっちの方向に進んでいくほうが「合ってる」気がします。


ただ、この先きっと、この本みたいにむき出しの答えが載っている本を僕はどんどん面白いと感じなくなってくるんだろうなとも感じています。


人の生き様とか、経験とか、そういったごちゃごちゃした塊の中から、自分なりのヒントを抽出する方が面白い。


それが洗練された公式じゃない方が、よく分からない要素が沢山詰まっていた方が、人間的で、生々しくて、何度も読み返したくなる、一冊の本というより、一人の相談相手として遇する。

そういう本になっていくような、そんな気がしています。




松浦信孝の読書帳

本を読んで考えたことを中心に好き勝手書いてます。

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