36冊目 後世への最大遺物 デンマルク国の話

くさくさした気分に鉄槌を食らわす、読む燃料

読み終えた瞬間は「熱い!」と確かに感じていたはずなのだけど、読んでから3ヶ月ほど経過してしまうとどんな本だったか余り思い出せなくなっている。


以前友人に「本の話したいわけじゃないんじゃないの?」って言われて、自分でも自覚していなかった本心を言い当てられたように思った。


昨日の記事でやっと言語化出来たように思うけれど、僕はいつも、本を通して自分が身体的にも精神的にも「どう動いたか」の軌跡を残したいのかも知れない。


そういう、心の燃料的な価値こそが、こういう本にあると思っている。


後世に何を遺すのか


壮大なテーマに聞こえるかも知れない。そんなこと考えて生きてないよ。と思うかも知れない。


歴史の授業が取っつきにくいのと同じ理由になる。壮大すぎると遠のくのだ。


だから、自分に近づけて考えてみて欲しい。


自分の子どもに何を遺すのか。自分の子どもじゃなくてもいい。弟や妹、家族、親戚、友達、近所の子、後輩、すれ違った子ども達・・・


その先が繋がっていけば、後世になるのだから。


そして何を遺すのか


お金、制度、施設、事業、そして、生き様。


善意の流れだって良いし、コミュニティでも、ほっとできるような場でもいい。


問いを自分に向けて探求をしたら、その成果を世の中に対して小さく投げかける。


求心と遠心、両輪を回していくと、不思議なことにエネルギーがどんどん巡る。


自分の為に行動すると、人の役に立ち、人のために動くと、気づいたら自分の役に立っている


そういう循環が、読書と行動にはあるのだから。

松浦信孝の読書帳

本を読んで考えたことを中心に好き勝手書いてます。

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