2020.10.22 14:40医療と読書これは、自分が十年以上前から感じている、医療をやる上での核心となる話。「読書」と言う言葉ほど一般化され誤解を生むワードはない。どんな本を読むか、何を思って読むか、どこに傍線を引くかで、その効用は様々である。そんな中で僕が本を読む理由。それは、「医療には霊性が必要だ」という直感に従っているからである。今日この記事を世に問うことで、善良なる医療者の諸先輩方から、ありがたい示唆の言葉をいただくこともあるだろう。本日、この記事に限っては、敢えて丁重に全てお断りさせて頂く。この思想は僕という存在の根幹を為すもので、これを捨てるときは、僕は医療者を辞める時だからだ。早速本題に入る。医療に霊性を持ち込む、とは、胡散臭い加持祈祷を行うとか、スピリチュアル的な要素を取り...
2020.10.11 00:02キンモクセイ恥ずかしながら、金木犀の香りを知らずにこれまで生きてきた。初めに金木犀に興味を持ったのは小学生の頃、同級生の女の子が貸してくれたさくらももこのエッセイの中だったと思う。金木犀の香りに幸せとノスタルジーを感じるその文章に影響され、自分も嗅いでみたいと思った。ただ何分どこに咲いているのかがわからない。きっと北海道には咲いていないのだと思った。思えば金木犀というワードは、心地よく温かい、ノスタルジックな感情とともに人生の端々に現れてきた。あたしンちのオープニング「さらば」を歌ったアーティストのキンモクセイ。
2020.10.01 13:23一人書店革命最近、すみびらき書店や、一人書店といった、面白い試みをしている方々に知り合う機会が増えてきた。初めは、鹿野青介さんの開いた、「しかのいえ」であった。こちらは、自宅の一部を開放し、二階をレンタルスペースとして貸し出したり、一階の書店スペースで本とお茶を商ったりする不思議な空間だ。我が家では小さい頃から、来客の絶えない家は繁栄する。と教わってきた。戸が笑うのである。自宅兼店舗、というのは斬新であるが、どこか懐かしい。昔の商店や駄菓子屋の、お店の奥にお茶の間があるイメージを彷彿とさせる。やさしさと感性の人、鹿野さんが厳選した本が、特注の「本のおかもち」の中に収められている。そんなしかのいえは十条の住宅街の隅に、ひっそりと佇んでいる。なんだか秘密基地を一つ、見...