2019.05.23 21:502冊目 悲願へ今という時代を未来から振り返るとするならば、「今、ここ」がまさに変曲点だと思う。高度経済成長期を代表する実業家、松下幸之助の真意を読み解く一冊。日本をとびきり豊かな国に導いた男が真に考えていたのは、大量生産・大量消費に終始する現在の世の中では無かったはずである。本の中で著者は、物に縛られ、欲に溺れる現代を餓鬼道と一喝、戦後の高度経済成長期は時限立法だと諭す。確かに最近、世の中は二極化している。「映え」を追求し華々しく生きることを求める層と対照的に、質素、最小限の生活を心がけるミニマリストなる生き方が生まれてきている。身の回りでは、マイカーや豊かな暮らしよりも、自身の天命を探し求めるような生き方をする人間が増えている。一度命授かったからには、この世の中に...