28冊目 発酵文化人類学

2021年1冊目の本、読んでからしばらく経ってしまった。

昨年末辺りから急に周りで話題になり出した「発酵」というキーワード

友人がFBにポストしたこの本を見て、そういや積んでたな…と本の山の中から発掘、読み出した。

面白いじゃないか…!

発酵デザイナー⁉︎という代わった肩書きを持つ著者小倉ヒラク氏が綴る日本全国発酵食の旅

発酵と人類の歩みという壮大なテーマから、生活レベルのDIY感覚での味噌作り、菌と人間の贈与経済論まで、ライトでポップに発酵の世界へと誘う楽しい一冊だった。

途中に出てくる著者のイラストがかわいい。

前半は味噌などの発酵食品、後半はワイン、日本酒などのお酒の紹介になっている。
発酵食の世界を紹介するだけでなく、実際にやってみたくなる紹介の仕方がなされていて楽しい。これを読んで自分は味噌仕込みセットを購入した。
先日はインドネシアの大豆発酵食品テンペの作り方を習いにいき、今も実際に仕込んでいる。

発酵という菌と素材を混ぜて、条件を整えておくという科学実験みたいな方法で食材が化けるのが面白くて仕方がない。

菌は見えない、けれど変化はみえる。

今、世界的に発酵食のブームが来ているらしい。
家にいる時間が増え、自分の生活を見直すゆとりが生まれた今、人類の食体系は大きく変わっていくかもしれない。

この本は体の声を聴き、食べ物と対話するようになる、良いきっかけをもたらしてくれた。


松浦信孝の読書帳

本を読んで考えたことを中心に好き勝手書いてます。

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